初代セルシオ 10系
1989年10月に誕生した初代セルシオをセルシオ10と呼びます。
エンジンはV8、4000ccを使用しエアサスなどのサスペンションも充実していました。
装備の違いによりA、B、Cのグレードがあります。
初代セルシオの誕生前、海外では安くて小回りのきく高性能な車イコール日本車というイメージでした。
やはり高級車と言えばメルセデス・ベンツやBMWなどのドイツ車という時代でした。
そんな時代にアメリカでレクサスブランド、LS400として登場し、日本国内でも販売開始となったのがレクサスです。
前後ダブルウィッシュボーン式のサスペンションとなり、A、Bグレードにはコイルサスペンションを装備。
Bグレードには電子制御サスペンション、ピエゾTEMSが装備され、路面状況によりダンパーの減退力がハード(通常走行時)からソフトへと瞬時に切り替わるようになりました。
Cグレードには電子制御エアサスペンションを装備しスムーズな乗り心地となりました。
Cグレードがもっとも人気となり、現在の中古市場でも変わっていません。
日本車としては初となる自発光式メーターを採用し、従来のデジタルメーターに代わり多くの高級車に採用されました。
現在では軽自動車や商用車などにも広く普及しています。
1992年8月にマイナーチェンジが行われ、従来の15インチから16インチホイール、ブレーキローターが採用されました。
GPS対応のエレクトロマルチビジョンの設定や助手席エアバックなどの装備が充実しましたが、外観の大きな変化はあまり見られず、インチアップによるホイールの意匠変更とリアエンブレムのTOYOTAロゴがなくなった程度にとどまっています。